大阪市平野区の内科・消化器内科・内視鏡内科・アレルギー科
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大腸ポリープ

大腸の内側の表面(粘膜)がイボ状に隆起したものを大腸ポリープといいます。大腸ポリープは、大きく腫瘍性ポリープ非腫瘍性ポリープとに分けられます。

腫瘍性ポリープ:良性の腺腫と悪性のがんに分類されます。
非腫瘍性ポリープ:炎症性ポリープや過形成性ポリープなど、がん化のリスクが低いもの。

大腸がんの主な発生経路は、良性腫瘍(腺腫)が癌化するルートです。腺腫を内視鏡で切除することで、大腸がんの予防につながると考えられています。
また、まれに遺伝による大腸ポリープも存在し、早期の診断と適切な治療が必要です。

大腸ポリープはほとんどの場合、無症状です。特に小さなポリープは自覚症状がないため、定期的な検診が重要です。
症状が出る場合
・肛門近くにポリープができると血便粘液便が見られることがあります。
・大きなポリープが腸をふさぐと腸閉塞を引き起こすことがあります。
・まれに、ポリープが肛門から飛び出る事もあります。
家族歴のある方は要注意!
大腸がんの発生リスクが高い家系(遺伝性大腸がん)では、定期的な検査が推奨されます。

大腸ポリープの早期発見には、内視鏡検査が有効です。
主な検査方法
1,便潜血検査(がん検診の一次検査)
・2日間の便を調べ、一日でも陽性なら内視鏡検査を推奨
・進行がんの90%以上、早期がんの約50%、ポリープの約30%を発見可能。
2,内視鏡検査
・肛門からカメラを挿入し、ポリープの有無を直接確認。
・血管の模様などからがんの深さを評価。
・必要に応じてポリープ切除または細胞を採取(病理組織検査)。

診断方法

色素内視鏡検査:青い色素を散布し、病変を詳細に観察。
拡大内視鏡検査:特殊な光を用いてポリープの表面構造を確認。
超音波内視鏡検査:ポリープの深さを測定。
病理組織検査:切除したポリープを顕微鏡で調べ、がんの有無を最終確認する。

主な内視鏡治療の方法

1、ポリペクトミー:小さなポリープをワイヤーで切除します。

2、内視鏡的粘膜切除術(EMR):粘膜に注射して病変を浮かせ、切除する。

3、内視鏡的粘膜下層剥離切除術(ESD):大きな病変を一括で切除します。

手術が必要な場合

・がんが粘膜下層まで進行している場合。
・リンパ節転移の可能性がある場合。

大腸がんのリスクを減らすには、生活習慣の改善が重要です。

避けるべき習慣(リスクを高める要因)
・過度な飲酒
・赤身肉や加工肉の過剰摂取
・肥満・喫煙

推奨される習慣(予防に効果が期待される要因)
・適度な運動
・食物繊維や野菜の摂取
・アスピリンや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の適切な使用

また、腺腫を内視鏡で切除することで、大腸がんによる死亡率が低下することが証明されています。

✅大腸ポリープはがんの前段階となることがあるため、適切な内視鏡治療で、大腸がんの予防が出来ます。
内視鏡検査で早期発見できれば、切除が必要なポリープは、そのまま内視鏡治療が行えます。
✅ポリープの多くは無症状なので、定期的な検査が重要です。
外科手術や抗がん剤治療などが必要となる進行がんになる前に、大腸ポリープの段階で発見し、内視鏡治療によって切除することで、身体的な負担を軽減できます。
定期的な検査を受け、健康を守りましょう!

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